「斜面」の危険度を簡易診断、豪雨や地震リスクに備え

2020/06/17 21:13
工藤宗介=技術ライター
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斜面リスクレポートのページサンプル
(出所:応用地質)
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 応用地質は6月16日、自然の斜面や、切土・盛土による人工的な傾斜地(法面)といった全国各地に存在する斜面に関する「危険度」を簡易に診断できる「斜面リスクレポートサービス」を発表した。斜面に設置する太陽光発電所や風力発電所などの事業リスク評価などに活用できる。

 同社が長年蓄積してきた地質・地形データベースと斜面災害メカニズムに関する技術的知見をもとに、全国各地の危険な斜面のリスク情報をレポート形式で提供する。ユーザーは対象斜面の位置情報などを入力することで、インターネット経由で即座にレポートを入手できる。

 斜面リスクレポートは、(1)対象斜面の地形、(2)対象地付近の地質の種類・特徴、(3)地すべりの危険性、(4)土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域などの有無、(5)最も近い活断層との距離と影響度、(6)地震時の揺れやすさ・崩壊のしやすさ――という6つの情報を提供する

 7月から提供する予定で、当面はWebサイトの問い合わせフォームから受注する。利用料金は1レポートあたり7万円から。また、レポートのダウンロードサービス、専門技術者による現地診断、現地の地質調査などに基づく詳細なリスク把握などのオプションサービスも用意する。

 同社によると、土砂災害などの斜面被害は、地球温暖化の影響などに伴う集中豪雨によって全国的に増加しつつあるほか、近年頻発する大規模地震でも度々発生している。日本は国土の約7割が山地や丘陵地で占められ、斜面災害のリスクが年々高まっているという。