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「バーチャルPPA」でメガソーラー電力を売電、豪州で初

2020/06/18 21:34
工藤宗介=技術ライター
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ロビンベール太陽光発電所
(出所:サンテックパワージャパン)
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 サンテックパワージャパン(東京都新宿区)は6月15日、子会社を通じてオーストラリアに出力9.4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を稼働したと発表した。

 建設したのは100%子会社のサンテックパワーディベロップメントオーストラリア(Suntech Power Development Australia)で、ビクトリア州に立地する。発電所名は、「ロビンベール太陽光発電所」。森林火災や新型コロナウィルスなどの混乱にもかかわらず、建設工程は遅延せず、6カ月で完成したという。

 同国内で初となる、「バーチャルPPA(電力購入契約)」を導入し、現地電力会社のMojo Powerと契約した。「バーチャルPPA」とは、需要家と発電事業者との間に市場またはアグリゲーターを介在させた取引手法で、ブロックチェーン技術を活用することで、発電場所が特定される。この仕組みにより、中小規模企業でも再生可能エネルギー電源を直接調達することを可能にした。年間発電量は、一般家庭約2300世帯分に相当する、約1万8000MWhを見込む。

 一軸式追尾型架台に、サンテックパワー製の単結晶シリコン型太陽光パネルを2万4920枚、中国ファーウェイ製の分散型パワーコンディショナー(PCS)を147台設置した。同国内のメガソーラーに分散型PCSを採用した最初の事例のひとつになるという。

 サンテックパワージャパンにとって、豪州における初の100%所有プロジェクトとなる。同社は現在、同地域向けに出力40MWの「Riverina太陽光発電所」の開発を進めている。

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