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山形県内のメガソーラー建設現場にクマ、早朝に目撃

2020/06/19 19:42
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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川西町のメガソーラー。工事現場からクマが目撃された
(出所:日経BP)
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川西町ではクマの目撃が多い
(出所:日経BP)
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クマの出没は初夏が多い
(出所:飯豊町、注意喚起用のイラスト)
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 6月3日午前6時半ごろ、山形県川西町のメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設現場で、クマが目撃され、米沢署に届け出た。体長1mのツキノワグマで、出勤途中の男性がサイトの入り口付近で目撃し、林の中に走り去ったという。

 このメガソーラーは、連系出力20MWの特別高圧送電線に連系する大規模な発電所で、今年中には完成する計画になっている。施工を担当している建設事業者によると、クマの目撃によって、いまのところ施工作業への影響はないという。

 山形県によると、今年1月から6月14日までに県内でのクマ目撃情報は109件で、同時期で比べると昨年よりも14件多いという。例年クマは3月~12月まで出没するが、6月と7月が飛び抜けて多い傾向がある。飯豊町では、5月末から役場付近で何度かクマが目撃され、6月3日には、体長80cmのクマ1頭が捕獲されている。

 山間に位置するメガソーラーでは、シカやイノシシなどの大型野生動物がフェンスを越えたり、フェンス下を掘ったりしてサイト内に侵入するケースが多く報告されている。クマに関しても、東北地方のサイトに2頭が侵入して、射殺された例がある(関連記事:ツキノワグマが太陽光発電所に! 点検時に敷地内で遭遇) 。

 クマに関する情報を集めている山形県環境エネルギー部みどり自然課によると、通常、クマは人の気配のある場所には近寄らないため、山林近くの建設現場内まで侵入するようなケースは稀で、建設事業者などに対して特別に注意喚起していることはない、という。ただ、工事現場から山林に立ち入るような場合は、クマと遭遇する可能性もあるので、鈴を鳴らして人の存在を知らせるなど、クマ対策を行ってほしいとしている。

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