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「蓄電池併設型」ソーラーシェア、太陽光で農業を電化

2020/06/23 21:25
工藤宗介=技術ライター
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農業資材ハウス上部に設置した太陽光発電設備
(出所:千葉エコ・エネルギー)
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営農型太陽光発電システムフル活用事業のイメージ
(出所:千葉エコ・エネルギー)
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 千葉大学発のベンチャー企業である千葉エコ・エネルギー(千葉市)は、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)で発電した電気を営農に活用する実証プロジェクトに取り組む。

 農林水産省の2020年度事業「営農型太陽光発電システムフル活用事業」に採択され、モデル構築を支援する事業を実施する、と発表した。

 実証事業では、蓄電池を併設した営農型太陽光発電設備により発電した電気を電動農機具などに活用し、農業経営の改善効果を定量的に評価する。省力化や収穫量の増加、品質の向上などの経済効果と、太陽光発電設備および電動農機具などの購入費用を比較し、太陽光による「電化農業」を検証する。

 千葉エコ・エネルギーが設備を所有する千葉市のソーラーシェアリングに対して、5月に農業資材ハウス上部にオフグリッド型太陽発電設備の設置が完了した。この営農型太陽光サイトは、耕作面積1haに出力約777kWの太陽光設備を備える。遮光率は48%で、栽培作物はニンニク、ショウガ、トウキ、サツマイモなど。

 また、茨城県神栖市のビニールハウスに対して、7月下旬ごろに系統連系型の太陽光発電設備を導入する予定。売電は行わないが、蓄電容量が足りなくなった場合は給電を行う。このビニールハウスは、間口4.5m×奥行き36mで、栽培作物はピーマンと葉物野菜。実証は、マイファーム(京都市)が行う。

 両施設とも、出力2.04kWの太陽光パネルと容量6.5kWhの蓄電池を設置し、電動農機具や保冷庫などに給電する。太陽光パネルおよび蓄電池はエネルギーギャップ(東京都中央区)、架台はハイパーエナジー(神奈川県藤沢市)の製品で、設備全体の設計・開発も同社が担当した。

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