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和歌山県初の木質バイオマス発電、国内材と輸入PKS

2020/06/23 21:45
工藤宗介=技術ライター
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紀南バイオマス発電所
(出所:大和エナジー・インフラ)
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 大和エナジー・インフラ(東京都千代田区)は、和歌山県上富田町に木質バイオマス発電所「紀南バイオマス発電所」を開発し、6月10日から商業運転を開始した。

 木質バイオマス発電事業を手掛けるグリーン・サーマル(東京都港区)との共同事業で、同県内で初の木質バイオマス発電所になるという。

 設備の定格出力は6.8MW、連系出力は6MW、年間発電量は一般家庭約1万3000世帯分に相当する4800万kWhを見込む。分離発注方式で、ボイラーおよびタービンは三菱日立パワーシステムズインダストリー(横浜市)に発注した。その他工事の発注先は非公表。

 バイオマス燃料は、主に和歌山県の森林組合や林業家から未利用材や一般材を調達するほか、商社を通じてマレーシアおよびインドネシア産のパームヤシ柄(PKS)を輸入する。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)に基づき関西電力送配電に売電する。買取単価は、未利用材が32円/kWh、一般材とPKSが24円/kWh。

 同事業向けに設立されたDSグリーン発電和歌山合同会社に大和エナジー・インフラが資金拠出し、グリーン・サーマルによる監修のもとで開発を進めてきた。商業運転を開始した後は、グリーン・サーマルの子会社であるグリーン・サーマル和歌山に運営業務を委託することで、長期安定した運用を目指す。

 大和エナジー・インフラは、今後もグリーン・サーマルと連携して、バイオマス発電所への開発投資を積極的に推進していくとしている。

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