エネルギー貯蔵向け蓄電池、世界市場は73億ドルに

2020/06/23 22:04
工藤宗介=技術ライター
蓄電池によるエネルギー貯蔵の地域別世界市場
(出所:グローバルインフォメーション)
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 米調査会社MarketsandMarketsは、蓄電池によるエネルギー貯蔵の世界市場は2020年の57億ドルから、年平均成長率(CAGR)13.7%で拡大し2021年には73億ドルに達すると予測している。同社の販売代理店であるグローバルインフォメーション(川崎市)が6月22日発表した。

 調査レポート「バッテリー式エネルギー貯蔵の世界市場に対する新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響:用途別(家庭用、非家庭用、ユーティリティ用)・地域別の将来予測(2021年まで)」によると、重要なインフラ部門からの継続的な電力需要の高まりと、再生可能エネルギー源と農村部の電化を統合する必要性が、同市場の成長を牽引すると予測している。

 部門別では、公共事業部門が最大シェアを占めると予想する。公益事業が所有する蓄電池式エネルギー貯蔵システムは、国のエネルギー生成・運用に重要な役割を果たすとともに、近隣の電力系統との信頼性の高い相互接続を提供する。同部門は、政府からの財政的支援や規制上の優遇によって推進される。

 地域別では、アジア太平洋地域が最大シェアを占める。同地域は、世界で最も急成長している経済圏が存在し、オフグリッドである遠隔地での送電線化も計画されている。その一方、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で急激な下落も予想される。同地域に拠点を置く主要メーカーに、韓国サムスンSDI、韓国LG化学、日立製作所、パナソニック、NECを挙げている。