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郡山市に95MWのメガソーラー計画、法アセス審査・第1号

2020/06/26 18:18
工藤宗介=技術ライター
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対象事業の実施区域
(出所:株式会社雅「(仮称)熱海南太陽光発電事業」環境影響評価準備書・補足資料)
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 太陽光発電事業を手掛ける雅(千葉市)は、福島県郡山市熱海町に太陽光パネルの出力約95MW、連係出力約80MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を計画している。経済産業省が6月22日に開催した「2020年度第1回 環境審査顧問会 太陽電池部会」において環境影響準備書の書面審議が行われた。

 メガソーラーの環境影響評価(アセスメント)は、従来の条例によるものに加え、2020年度から連系出力40MW以上のメガソーラーのすべて、環境影響の大きい30MW以上の一部のメガソーラーに対して、国の法令による環境アセスが適用されることになった。

 今回、審議された郡山市に計画している連系出力80MWの案件は、法令アセスが適用され、環境審査顧問会が開かれた最初のケースとなった。 

 審査対象となった「熱海南太陽光発電事業(仮称)」は、過去にゴルフ場開発が計画されたが諸般の事情で見送られた約234haの土地に太陽光パネル28万7744枚、定格出力約2MWのパワーコンディショナー(PCS)38台を含む中間変電所19カ所、特高変電所1カ所を配置する。また、東北電力の既設変電所(日和田変電所)まで自営線を敷設する計画。

 固定価格買取制度(FIT)に基づき20年間は発電事業を行う。また、太陽光パネルの劣化は20年間で2割程度と見込まれることから、20年以降も発電を継続する予定。事業継続が不可能になった時点で、シリコン以外の資材は環境省「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン」などに従い適切に処理するとしている。

 工事期間は約3年間。事業実施区域のうち約3割を太陽光パネル設置用地、残りを防災調整池や造成緑地などに利用し、外周など約6割を残置森林とする計画。周辺の環境に配慮し、土工量を必要最小限とする。山全体を切り落とす宅地開発のような大造成は行わず、極力現況地盤の傾斜に沿った造成を行う。防災調整池は、区域内を流れる安積疏水に雨水や土砂が流入しないよう、県基準の1.5倍の降雨波形で容量計算を行ったという。

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