ニュース

パナ、ベルリンでスマートシティ事業、HITパネル600枚設置

2020/07/07 21:06
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
Future Living Berlin
(出所:パナソニック)
クリックすると拡大した画像が開きます
Future Living Berlinに設置したHITパネル
(出所:パナソニック)
クリックすると拡大した画像が開きます

 パナソニックは7月2日、ドイツ・ベルリン初のスマートシティプロジェクト「Future Living Berlin」向けにエネルギー設備を開発し、このほど運用を開始したと発表した。太陽光発電と蓄電池に、ヒートポンプ式温水暖房機を組み合わせたエネルギー管理システムで、ほぼCO2フリーを達成した。

 同社のR&Dセンターヨーロッパでは、これまで省エネと電気給湯が可能なシステムや、ヒートポンプと太陽光発電を組み合わせた連係制御を開発してきた。今回、これらの技術を集約した高効率な省エネシステムを開発し、エネルギー消費量を最大15%削減した。

 同社の太陽光パネル「HIT」(ヘテロ接合型結晶シリコン太陽電池)とヒートポンプ式温水暖房機「アクエリア」シリーズを採用した。「HIT」パネルを600枚設置し、出力は195kW。HITは従来のパネルと比べて約10%高効率で、優れた温度係数により高温環境でのは発電量を改善し気候変動への対応力を高めたという。

 ヒートポンプ式温水暖房機は、暖房と給湯のほか冷房も可能。「アクエリアサービスクラウド」に接続することで、メンテンナンス訪問を無駄なく計画できるほか、リモートメンテンナスも一部で可能になり訪問によるCO2排出も低減できる。住民はクラウドを通じてエネルギー使用量を確認したり、状況に応じて温度を管理したりできる。

 Future Living Berlinは、ベルリン郊外南東部の面積7604m2に90戸のマンションを建設した。所有者はGSWシグマリンゲン。2017年7月に着工、2020年1月から入居を開始していた。

  • 記事ランキング