セブン&アイグループのイトーヨーカ堂(東京都千代田区)は、千葉県市原市のショッピングセンター「アリオ市原」に出力約2.37MWのメガソーラー(大規模太陽光発電設備)を導入し、7月21日から稼働した。商業施設では国内最大級という。
太陽光発電関連事業を手掛けるネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)が設計・施工を担当した。
施設の屋上に太陽光パネルを6229枚設置した。年間発電量は、施設全体の電力使用量の約25%に相当する263万5390kWhを見込む。これは、CO2排出量を年間1199t削減できる量に相当する。発電した電力は全量自家消費する。
太陽光発電設備はイトーヨーカ堂の自社所有となる。太陽光パネルはネクストエナジー・アンド・リソース製、パワーコンディショナー(PCS)は、中国サングロウ製、中国ファーウェイ製、新電元工業製を採用した。
ネクストエナジーの子会社でエネルギーマネジメント(EIAサービス)事業や自家消費型太陽光発電設備サービス事業を展開するヴェリア・ラボラトリーズ(東京都新宿区)が元請業者となり、ネクストエナジーが部材の供給および施工を担当した。6月30日に竣工した。
セブン&アイグループでは、2019年に環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を策定、グループ会社であるイトーヨーカ堂でも、2030年に店舗運営に伴うCO2排出量を、2013年比30%削減する目標に掲げている。今回の「アリオ市原」に続き、アリオ数店舗に太陽光発電設備を導入する計画があり、現在工事を進めているという。