ニュース

仙台市で食品廃棄物によるバイオガス発電、消化液を液肥に利用

「駅ナカ」や市内レストランなどの食品残渣を活用

2020/07/22 23:15
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
東北バイオフードリサイクル仙台工場の完成イメージ
(出所:JFEエンジニアリング、J&T環境、JR東日本、東京ガス、東北鉄道運輸の共同プレスリリース)
クリックすると拡大した画像が開きます
建設予定地
(出所:JFEエンジニアリング、J&T環境、JR東日本、東京ガス、東北鉄道運輸の共同プレスリリース)
クリックすると拡大した画像が開きます

 JFEエンジニアリングの子会社であるJ&T環境(横浜市)とJR東日本、東京ガス、JR東日本の関連会社である東北鉄道運輸(仙台市)の4社は、仙台市で食品廃棄物によるバイオガス発電に取り組む。

 7月21日、食品の再資源化・バイオガス発電事業会社「東北バイオフードリサイクル」(仙台市)を設立したと発表した。

 東北バイオフードリサイクルの出資比率は、J&T環境が45%、JR東日本が29%、東京ガスが21%、東北鉄道運輸が5%。設立日は2019年11月15日。

 東日本大震災の被災地である仙台市蒲生北部地区に東北バイオフードリサイクル仙台工場を建設する。1日最大40tの食品廃棄物を微生物により発酵し、発生するメタンガスを燃料にしてガスエンジン発電機を稼働して発電する仕組み。出力は780kW、年間発電量は一般家庭約1500世帯分に相当する約6500MWhを見込む。2022年春に営業を始める予定。

 燃料となる食品廃棄物は、JR駅ナカや市内のレストランなどから排出される一般廃棄物のほか、近県の食品工場などから排出される産業廃棄物を用いる。処理過程で生じた消化液を近隣の農家で活用するほか、再生可能エネルギーの地産地消など、地域資源循環・地域活性化に貢献するとしている。

 J&T環境は、食品の再資源化など廃棄物処理のノウハウを持ち、これまでも仙台市内でプラスチックの再利用事業などを行ってきた。JR東日本グループは、鉄道事業のほか仙台駅での駅ビル・エキナカ・ホテルなど幅広く事業展開する。東京ガスは、バイオガスに関する知見を持つ。4社にとって、東北地方および仙台市における初めての共同事業となる。

  • 記事ランキング