半導体製造装置メーカーの米アプライド マテリアルズは7月21日、2030年までに再生可能エネルギーの調達比率100%、およびCO2排出量の50%削減を目標とすることを含む広範なESG(環境・社会・ガバナンス)イニシアティブを発表した。
目標達成に向けて同社は、米Apex Clean Energyがテキサス州クロケット郡で開発を進めている出力500MW規模のホワイトメサ風力発電プロジェクト(White Mesa Wind Project)から電力を購入する。なお、同プロジェクトでは、2019年11月にアップル、eBay、Samsung Austin Semiconductor、スプリントが電力を購入すると発表している。
同社が締結した電力購入契約(PPA)は、同プロジェクトの出力の10%を占め、1万3000世帯以上の電力需要に匹敵する規模になる。今回のPPAにより、同社の再エネ調達比率は2022年までに米国で100%、全世界で73%になる見通し。
このほかにも同社のESGイニシアティブでは、サプライチェーンにおける航空輸送への依存度を下げてインターモーダル輸送(複合一貫輸送)に移行するなどの施策により、中間的な目標として2024年までにCO2排出量の15%削減を目指すとしている。