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コマツ、100億円のグリーンボンド、2030年「再エネ50%」目指す

2020/07/28 00:51
工藤宗介=技術ライター
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粟津工場に導入した太陽光発電
(出所:コマツ)
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 コマツは7月10日、グリーンボンド(無担保普通社債)の発行によって工場施設への太陽光発電やバイオマス発電などの導入を拡大すると公表した。

 同社は、6月18日にグリーンボンドを発行すると発表していたが、今回、その発行条件を決定した。同社は、再エネ使用率を2030年で50%とすることなどで、CO2排出削減を2030年で2010年比50%削減する目標を掲げている。こうした取り組みに充当する。発行額は100億円、発行年限は5年、利率は年0.130%とした。払込日は7月16日。

 具体的には、再生可能エネルギーの導入のほか、生産工程では、既存の生産工場に省エネ型設備、高断熱材、自然最高、低反射型ガラスの導入することで電力削減を通じたCO2排出削減を目指す。また、再エネの自社活用のほか、グリーン電力証書付きなどの再エネ購入を進めていく。同社粟津工場では、2015年に太陽光発電およびバイオマス発電設備を導入し、使用電力の再エネ比率を約7割まで高めた。

 製品面では、ハイブリッド油圧ショベルや電動化建設機械の研究開発・提供・普及に関連する支出に充当する。同社は、2008年に建設機械において世界で初めてハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド油圧ショベルを市場導入し、2019年4月までに16機種が国交省による低炭素型建機に認定された。

 また、建機に取り付けた機器から車両の位置や稼働時間、稼働状況などを提供するシステムを通じて、顧客への低燃費運転の改善提案などにより燃料消費を抑えCO2削減を支援する。顧客の施工オペレーションを最適化するICT建機の提供・普及により、施工プロセス全体でのCO2削減に貢献する。
 
 主幹事およびグリーンボンド・ストラクチャリング・エージェントは野村證券が担当する。アセットマネジメントOne、大牟田柳川信用金庫、北おおさか信用金庫、七十七銀行、十六銀行、住友生命保険相互会社、全東栄信用組合、大東京信用組合、長野信用金庫、名古屋銀行、日本生命保険相互会社、東日本銀行、平塚信用金庫、福島信用金庫、三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資表明した。

 グリーンボンドの適合性評価については、DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパンから「グリーンボンド原則2018」および「グリーンボンドガイドライン2020年版」の適合性に関するセカンドパーティオピニオンを取得した。

 同社は、2022年3月をゴールとする3カ年の中期経営計画「DANTOTSU Value-FORWARD Together for Sustainable Growth」において、収益向上とESGの課題解決による好循環による持続的成長を目指している。その中で環境負荷低減の目標として、CO2排出削減を2030年で2010年比50%削減、再エネ使用率を2030年で50%とすることを掲げている。なお、環境情報開示システムを提供する国際的な非営利団体CDPから、2019年まで4年連続で「気候変動」Aリスト企業に認定された。

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