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日置市でマイクログリッド実証、太陽光を自営線で供給

2020/07/29 17:50
工藤宗介=技術ライター
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鹿児島県日置市のマイクログリッドの太陽光発電設備
(出所:日立パワーソリューションズ)
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EMS実証実験の概念図
(出所:ひおき地域エネルギー、京セラ、日立パワーソリューションズの共同リリース)
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 鹿児島県日置市の地域エネルギー会社ひおき地域エネルギー、京セラ、日立パワーソリューションズの3社は、日置市のマイクログリッドにおけるエネルギー管理システム(EMS)の実証実験を行う。7月27日、共同研究に関する契約を締結した。

 出力200kWの太陽光発電と日置市の本庁舎・中央公民館・文化会館・上下水道課・総合体育館の5施設を自営線で結んだ既設マイクログリッドに、出力58kW・容量232kWhの産業用蓄電池を新設し、地域電力向けEMSを導入する。

 太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、蓄電池システムは米テスラ製を採用する。

 太陽光発電の余剰電力の有効活用やピークカット制御、インバランス調整によって電力コストを最適化し、再生可能エネルギー比率の向上と地域での経済循環の拡大を目指す。また、太陽光発電の電力を産業用蓄電池に貯蔵することで、災害時に市施設への電力供給を可能にするレジリエンス機能としての有効性を検証する。

 現状の太陽光発電比率は2割程度だが、蓄電池の導入により2割強に向上する計画。既設マイクログリッドを設計・施工した日立パワーソリューションズが蓄電池システムを設計し、京セラが産業用蓄電池の設置と地域電力向けEMSの開発を担当した。ひおき地域エネルギーがシステムを運用する。2021年2月から1年間実施する予定。

 ひおき地域エネルギーは、日置市に密接に関連する企業、団体、個人の出資により2015年に設立された。2016年7月から家庭や企業への電力供給を開始、2019年3月から2つのエリアで太陽光発電やコージェネレーション(熱電併給)システムを組み合わせたマイクログリッドの運用を開始した。

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