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飯舘村のバイオマス発電、バーク主体にガス化方式で

2020/07/30 19:42
工藤宗介=技術ライター
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飯舘村役場
(出所:日経BP)
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 福島県飯舘村は、木質バイオマス発電施設の設備について公募を実施し、熊谷組、神鋼環境ソリューション、東京電力ホールディングス、東京パワーテクノロジーの4社が出資する「飯舘バイオパートナーズ」を実施主体として選定した。7月28日に発表した。

 「飯舘から始まる森林再生と未来志向型農業体系(木質バイオマス施設)緊急整備事業」は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の影響により燃料チップ・堆肥・敷材として流通していたバーク(樹皮)の利用が停滞し、間伐材とともに林地に残されていることから、バークを主体にこれらの森林資源の有効利用を目的としたもの。

 公募では、森林環境、森林バイオマス、環境保全、地域経済、森林施行、放射線防護、放射線管理、プラント制御技術など幅広い分野の有識者で構成された選定委員会によって「業務に対する理解度」「計画策定に係る創造性・妥当性・有効性を含む提案事項」「実施体制や実績」などの広い視点から審査を実施。応募した4事業者から飯舘バイオパートナーズを選定した。

 基本構想では、流動床式ガス化燃焼炉を採用し出力は7.5MW、固定価格買取制度(FIT)を利用して事業化する。売電量は年間5200万kWhの見込み。燃料はバークを主体に地元間伐材などを年間約9.5万t調達する。運転開始は2024年春頃の予定。

 今後、詳細な計画の検討を行い、住民説明会など事業実施に向けた調整を進めていく。なお、事業検討の進捗に伴い、基本構想も変更になる場合があるとしている。

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