大林道路(東京都千代田区)と早水電機(神戸市)、宮吉硝子(名古屋市)は7月17日、路面に設置できる太陽光パネル内蔵型ガラス導光板ユニット「SOLARWAY(ソーラーウェイ)」を発表した。日中に充電した電力を用いて夜間に床面を照らすことが可能。
太陽光パネルとガラス導光板を複層状に組み合わせた製品。表面は滑り止め機能付き強化ガラスを採用し、その上を安全に歩行できる。LED照明によって、歩行者の視線誘導や防犯対策に活用できる。夜間照明には、設置枚数や照明条件、場所に適した独自の蓄電池システムを構築する。
ガラス導光板にはさまざまなデザインを印刷できる。LED照明の動きやカラーバリエーションの変更といったイルミネーション効果と合わせて、さまざまな演出が可能という。
太陽光パネルの発電量は1枚あたり100Wだが、保護ガラスなどの影響によりソーラーウェイの設計発電量は同50Wになる。複数枚を設置して発電量を増やすことで、ソーラーウェイ以外の照明用、スマートフォンなどの充電用、災害時など非常用の電源として活用できる。
東京都が実施する「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業」にソーラーウェイが採用され、東京ビッグサイトのエントランスプラザに設置し試験運用を行っている。設置期間は、2020年3月26日~2021年4月31日の予定。
価格はデザインや仕様により異なる。東京ビッグサイトの設置における参考価格は1枚あたり230万円程度。この事例では、すべてのパネルが異なるデザインとしたため、通常より割高になっていると説明している(関連記事:「路面で太陽光発電」、NIPPOが2022年までに実用化)。