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ENEOS基地に60kWhの蓄電池、太陽光とも連係

2020/08/04 21:24
工藤宗介=技術ライター
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ENEOS喜入基地
(出所:YAMABISHI)
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納入したリチウムイオン蓄電システム
(出所:YAMABISHI)
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 電源制御装置などを手掛けるYAMABISHI(東京都大田区)は7月13日、鹿児島市のENEOS・喜入基地に容量約60kWhのリチウムイオン蓄電池システムを納入したと発表した。11kWの太陽光発電とも連係し、需給バランス改善などを行う。

 経済産業省の2019年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業」の一環として、補助金を活用した。

 今回納入した産業用蓄電システムは、三相3線200V系に対応し、連系出力は100kW、自立出力は100kVA。リチウムイオン蓄電池は東芝製「SCiB」を搭載し、容量は59.5kWh。遠隔から充放電制御が可能で、LAN経由でパソコンから運用実績を確認できる「WEB見える化システム」を搭載する。

 実証事業では、日本工営が構築した蓄電池監視システムと連携する。蓄電池監視システムがアグリゲーションコーディネーターから送られる需給調整に関わる信号を適切な充放電指令値に変換して蓄電システムに伝達し、その指令に則って充放電が制御される。

 同事業は、2020年度も継続し、ENEOS喜入基地内に設置した出力11kWの太陽光発電設備および中央技術研究所(横浜市)に設置した出力58kW、容量232kWhの産業用蓄電池を組み合わせ、ENEOSの電気事業の需給バランス調整や市場価格に連動した充放電制御などを実施する。実証期間は2021年3月まで。

 設備計画・運用管理はENEOSが、蓄電池システム導入に関するエンジニアリングは日本工営が担当した。実証結果を踏まえ、需給調整市場における実用的な蓄電池システムの運用構築を目指す。実証期間以外は、太陽光発電との連係による電力平準化を行うほか、停電時に重要負荷をバックアップすることでBCPとして活用する予定。

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