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カネカの太陽電池、トヨタ製EVに採用、ヘテロ・バックコンタクト型

2020/08/05 13:36
工藤宗介=技術ライター
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e-Palette
(出所:トヨタ自動車)
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ルーフ部分の太陽光パネル
(出所:トヨタ自動車)
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 カネカは7月31日、同社が開発した「ヘテロ接合バックコンタクト型」の結晶シリコン太陽電池が、トヨタ自動車の低速自動運転・電気自動車(EV)「e-Palette」のルーフガラス部分に採用されたと発表した。同車に採用された太陽光パネルは出力200W以上という。

 「ヘテロ接合」技術は、物性の異なる結晶シリコンとアモルファスシリコンを接合することで、欠陥を低減するとともに変換効率も向上できる。また、「バックコンタクト」技術は、電極を裏面に集約することで受光面を広くでき意匠性も高めた。

 カネカの結晶シリコン太陽電池は、世界最高レベルの変換効率26.7%を達成した。また、曲面状に設計することが可能で、自動車ボディへの設置が可能になった。今回、同社の独自技術による高い変換効率と意匠性が評価され、トヨタ自動車に採用されたと説明する。

 「e-Palette」は、トヨタの車両制御プラットフォームに専用開発の自動運転システムを搭載し、SAEレベル4相当の低速自動運転を実現した。乗員(オペレーター1人含む)は20人(または車いす4人+立ち乗り7人)、最高速度は19km/h、1回の充電で走行できる航続距離は150km程度。2019年10月に東京オリンピック・パラリンピック仕様車両を公表した。

 カネカは、これまで住宅やビルなどの建築用太陽光パネルの実績はあるが、車載用途での採用は今回が初めてになる。今後、航続距離の延長や二酸化炭素削減に貢献する手法として、EVやプラグインハイブリッド車への更なる採用を目指す。

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