味の素は8月4日、事業活動で使用する電力をすべて再生可能エネルギーで賄う「再エネ100%」を目指す国際的イニシアティブ「RE100」への参画を表明した。同社グループで使用する電力の再エネ比率目標を、2020年度28%、2030年度50%と段階的に引き上げ、2050年度に「再エネ100%」を目指す。
同社グループでは、これまでも再エネ利用を積極的に推進しており、2017年度には本社と営業拠点などで使用するすべての電力を対象にグリーン電力証書を購入した。また、ブラジル、タイ、ベトナムなどの海外工場ではバイオマスボイラーを設置し、サトウキビの搾りかすやもみ殻などの非可食部分や未利用部分を燃料とし利用している。
これまでの再エネ比率実績は、2017年度が23%、2018年度が24%、29019年度が26%。また、温室効果ガスの排出量対生産量原単位は、2018年度が2005年度比35%削減、2018年度が同33%削減、2019年度が同39%削減した。
今回のRE100参画にあたり、持続可能な脱炭素社会実現を目指す企業グループである日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の支援を受けた。具体的な施策は現在策定中であり、秋口に発行する今年度の統合報告書において概要を公表する。