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350kWの太陽光「全量自家消費」、シオン電機が製材工場で構築

2020/08/08 21:59
金子 憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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工場敷地内に設置した350kWの太陽光パネル
(出所:シオン電機)
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太陽光向けPCSと「パワーセーブ・エコミノール」
(出所:シオン電機)
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 事業所向け電力システムの研究・開発を手掛けるシオン電機(札幌市東区)は、太陽光発電の全量自家消費システムを開発し、北海道斜里町にある製材工場に納入した。商用系統への逆潮流を回避しつつ、太陽光パネルから発電電力を最大限に活用できるという。

 仕組みはこうだ。工場内の需要変動を監視しながら太陽光パネルからの出力を制御したうえで、パワーコンディショナー(PCS)に入力する。PCSから出力する交流と商用系統からの交流をキュービクルで合成して構内系統に送電する。需要が減った場合、逆潮流が発生しない範囲で太陽光の出力が常に最大になるよう抑制する。

 シオン電機では、こうした太陽光の出力制御装置を「パワーセーブ・エコミノール」との商標で、1ユニット50kWの仕様で製品化している。制御技術は特許を出願済みと言う。

 同社は、このシステムを佐藤製材工場(北海道斜里町)と、しれとこプレカットセンター(北海道斜里町)に納入し、今年3月に完工して運用を始めている。両社の工場は1つの敷地にある。今回、この敷地内に350kWの太陽光パネルを設置し、工場に送電している。

 太陽光パネルには、海外製PCS(50kW・7台)に加え「パワーセーブ・エコミノール」(50kW・7台)を併設し、太陽光の出力を制御し、商用系統からの受電電力と合成して自家消費している。設備・機器の設置は、稲村電設工事(北海道北見市)が担当した。

 佐藤製材工場としれとこプレカットセンターは、北海道産の木材と輸入木材を使い、新築住宅向けに柱や梁にプレカットしている。両社合わせて年間の電気代は約4000万円になっており、今回の太陽光の自家消費によって電気代を半減する目標を掲げている。

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