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コニカミノルタ、「カーボンマイナス」を2030年に前倒し

2020/08/12 00:35
工藤宗介=技術ライター
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コニカミノルタのカーボンマイナス目標
(出所:コニカミノルタ)
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 コニカミノルタは7月31日、2009年に策定した長期環境ビジョン「エコビジョン2050」において目標としていた「カーボンマイナス」の実現時期を2050年から2030年に前倒しすると発表した。DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用することで、自社と社外の両方のCO2排出量を効果的に削減できるとしている。

 「エコビジョン2050」で目標とするカーボンマイナスとは、自社の事業活動や自社製品のライフサイクル全体におけるCO2排出量(自社CO2排出量)に加えて、取引先や顧客・地域社会といったステークホルダーとの連携によって自社CO2排出量を上回るCO2排出削減効果を生み出すことを目指すもの。

 自社の取り組みとしては、従来から進めているグリーンファクトリー活動を強化していく。特に調達先を多く抱える組み立て系の工場では、デジタルマニュファクチャリングを進めることでエネルギー効率を高めていく。再生可能エネルギーについては、中国生産拠点2拠点および欧州の販売会社43拠点で「再エネ100%」を達成した。今後は、グローバル各地域に応じた最適手段を検討し、再エネ電力の調達をさらに強化する。

 調達先に対しては、互いの生産現場にまで入り込んでCO2排出削減ノウハウ提供や削減策検討・支援を行うグリーンサプライヤー活動により、サプライチェーンを通じたCO2排出量「Scope3」を超えた、より広い範囲でのCO2排出削減に取り組んでいる。2019年度の実績としては、取引先における1万4700t分のCO2削減効果に寄与した。

 これまで専門家が調達先に直接訪問して行っていた工場のエネルギー診断をデジタル化することで、調達先が自社で診断から課題発見、施策の実行までを行えるようになり、効率的により多くの調達先の環境活動を支援できるようになる。デジタル化によって、支援する調達先を従来の10倍以上に拡大できるとしている。同様に調達先にも再エネ活用を支援する。

 同社は、2019年12月に「RE100」に加盟し、2050年までに事業活動で使用する電力の「100%再エネ」を目指している。また2020年7月には、国内15企業と共同で、産業界全体で環境問題の解決を高めるために、参加企業各社のノウハウを共有・蓄積し、環境経営の効率を向上させる「環境デジタルプラットフォーム」を立ち上げた。

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