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オリックス子会社、「ドローン+AI」で太陽光診断サービス

2020/08/12 23:17
工藤宗介=技術ライター
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点検結果のイメージ画像
(出所:オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント)
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 オリックスグループのオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(東京都江東区)は8月11日、ベルギーのSITEMARKと提携し、国内太陽光発電所の診断サービスを開始すると発表した。従来は人力の目視作業に頼っていた保守点検業務を自動化することで、省人化と正確な保守点検を同時に実現するという。

 提携したSITEMARKは、ドローン空撮・解析サービスで世界トップシェアのソフトウエア会社という。

 赤外線サーモグラフィーを搭載したドローンを用いて太陽光パネルを空撮し、人工知能(AI)を搭載するソフトウエアによりパネルの異常を自動解析する。異常のある箇所と種別の特定、深刻度合いの分類により、対応を検討する際の判断材料に使える。

 診断結果は、Webプラットフォーム上で統計レポートとして提供する。SITEMARKのソフトウエアは、世界39カ国120社に対して約2000回、合計約7GWのサービス提供実績があるという。

 オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメントは、オリックスグループが手掛けるメガソーラー(大規模太陽光発電所)111カ所・合計826MWのうち、現在は86カ所、合計450MWの運営・管理・保守作業を受託している。2018年からSITEMARKソフトを導入し、運営状況の可視化、異常の早期発見・改善を行うことで、業務の効率化および発電収益の向上効果が認められたことから、同ソフトによる診断サービスの提供を開始する。

 過去の導入事例としては、同社が運営・管理・保守業務を受託する福岡県大牟田の太陽光発電所において、2018年にドローン空撮・解析業務(費用約100万円)を実施して1117カ所の異常を検知。その中から修繕費以上に発電収益の増加が見込まれる修繕(費用約200万円)を実施した結果、発電収益が年間700万円超増加した(日射量を前年と同量とした場合の試算値)。また、2019年の異常検知は219カ所に減少したという。

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