ニュース

バイオディーゼルの生産から供給・利用、広島で構築

2020/08/20 11:49
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
専用デザインを施したバイオディーゼル燃料車
(出所:4者の共同リリース)
クリックすると拡大した画像が開きます
バリューチェーンにおける各社の役割
(出所:4者の共同リリース)
クリックすると拡大した画像が開きます

 ひろしま自動車産学官連携推進会議(ひろ自連)、ユーグレナ、ファミリーマート、植田油脂(大阪府大東市)、吉川油脂(栃木県佐野市)は8月4日、広島地域で次世代バイオディーゼル燃料の原料製造・供給から利用までのバリューチェーンを構築したと発表した。

 ひろ自連とユーグレナが2018年6月に立ち上げたバイオ燃料の普及拡大に向けた広島での実証事業計画「ひろしま“Your Green Fuel”プロジェクト」の一環。ひろ自連に参画するマツダは、ユーグレナが製造するバイオディーゼル燃料が石油由来燃料と同等の性能になることを確認し、2019年6月にはG20の政府移動車両で利用した。

 2020年度は、同プロジェクト費用の一部について広島県「省エネ活動促進補助金」の支援を受け、広島県、広島市、マツダの公用車および社用車4台でバイオディーゼル燃料の利用を開始した。運用車両には、バイオディーゼル燃料の原料である微細藻類をイメージしたラッピングを施した。

 バリューチェーン構築では、広島市内の「ファミリーマート曙四丁目店」から使用済み食用油を回収し、植田油脂が使用済み食用油を替え処理して再生油脂を製造、吉川油脂が再生油脂を追加処理してユーグレナに提供し、バイオディーゼル燃料の原料の一部として再利用する。回収量は年間約2000L程度。また、ファミリーマート社用車1台でもバイオディーゼル燃料を利用する。

 バイオディーゼル燃料は、ユーグレナの横浜市の工場で生産される。同工場におけるバイオディーゼル燃料の生産量は年間125kLの見込み。広島市に供給される燃料は、バイオディーゼル燃料が10%、石油由来燃料が90%の混合燃料となる。年間2万kmの走行量に相当する燃料を供給する。

 これまでにユーグレナがバイオディーゼル燃料を供給した車両には、いすゞ自動車の藤沢工場シャトルバス、京浜急行グループの川崎鶴見臨港バスの横浜市内を走る路線バス、横浜市のファミリーマート配送車両がある。

  • 記事ランキング