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米沢牛の糞尿でバイオガス発電、パイプラインで収集

2020/08/26 22:40
工藤宗介=技術ライター
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ながめやまバイオガス発電所の発酵槽
(出所:東北おひさま発電)
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 地域にある再生可能エネルギーを開発・運営する東北おひさま発電(山形県長井市)は、山形県飯豊町に「ながめやまバイオガス発電所」を建設し、7月17日に竣工式を開催した。運転の開始は9月中旬頃の予定。

 山形県置賜地方は、三大和牛のひとつ「米沢牛」の産地で知られる。従来は産業廃棄物として処理されていた糞尿を燃料源として活用する。周辺の畜舎5軒からパイプラインで集めた糞尿をメタン発酵し、生成したバイオガスを燃料にガスエンジン発電機を稼働する。

 日量70tの糞尿を処理でき、発電機の出力は500kW。年間発電量は360万kWhを見込む。発電設備は、北海道において乳牛のバイオガス発電で実績のある土谷特殊農機具製作所(北海道帯広市)製を採用した。

 固定価格買取制度(FIT)の売電単価は39円/kWh。また、発電時に発生した熱や二酸化炭素、発酵後の残渣から生産した液肥を地域に還元する。投資額は10億円、年間1億4000万円の売電収入を見込んでいる。

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