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東ガス、バイオマス発電事業2件を取得、高岡市と市原市で建設

2020/08/29 11:19
工藤宗介=技術ライター
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石巻市に計画中のバイオマス発電所の完成予想図
東京ガスが今年3月に事業参画すると発表した(出所:レノバ)
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 東京ガスの100%出資子会社であるプロミネットパワー(東京都港区)は8月26日、富山県と千葉県のバイオマス発電プロジェクトを取得すると発表した。

 アジア太平洋地域でインフラ開発を手掛けるシンガポール・エクイス(Equis)グループが運営するファンドが保有する案件で、事業主体である伏木万葉埠頭バイオマス発電合同会社(富山県高岡市)と市原八幡埠頭バイオマス発電合同会社(千葉県市原市)を取得する。取得日は9月中旬の予定。

 富山県高岡市の「伏木万葉埠頭バイオマス発電所」は、燃料にアジア・北米産の木質ペレットなどを使用し、出力は51.5MW。現在建設中で2021年10月に商業運転を開始する予定。また、千葉県市原市の「市原八幡埠頭バイオマス発電所」は、燃料に北米産の木質ペレットなどを使用し、出力は75MW。10月に着工、2024年1月に商業運転を開始する予定。

 両発電所とも、固定価格買取制度(FIT)の売電単価は24円/kWh。ボイラーなど発電設備のメーカーおよびEPC(設計・調達・施工)事業者は非公表。なお、市原八幡埠頭バイオマス発電所は、オーナーズエンジニアリング業務およびO&M(運営・保守)業務を、東京ガス100%子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ(東京都港区)が担当する。

 プロミネットパワーが単独取得する初めての木質バイオマス発電所となる。今回の取得により、東京ガスグループの再生可能エネルギー電源取扱量は約12.6万kW増加し、130万kWを超える予定。今後は、経営ビジョン「Compass2030」で掲げるCO2ネット・ゼロの実現に向けて、2030年における国内および国外の再エネ電源取扱量500万kW(5GW)の獲得を目指す(関連記事:国内外で「再エネ5GW」、東京ガスのCO2ネット・ゼロ戦略)。

 東京ガスは、すでにバイオマス発電事業への参画を発表していた。今年3月にレノバが宮城県石巻市で計画している木質バイオマス発電事業に出資すると公表した。こちらは出力約75MWで、主燃料に北米産の木質ペレットを、補助燃料にインドネシアおよびマレーシア産のパーム椰子殻(PKS)を利用する。EPCサービスは、日揮ホールディングスが受注している。2023年5月に運転を開始する予定。

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