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秋田港など4港、洋上風力「基地港湾」に初指定、国交省

2020/09/05 12:14
工藤宗介=技術ライター
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欧州における基地港湾の例。洋上風力の部材を扱うデンマーク・エスビアウ港
(出所:経済産業省資料)
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 国土交通省は9月2日、港湾法に基づき、秋田港・能代港・鹿島港・北九州港の4港を、洋上風力発電における「海洋再生可能エネルギー発電設備等拠点港湾(基地港湾)」に認定し、各港湾管理者に指定所を交付した。

 洋上風力発電設備の設置および維持管理に利用される基地港湾を指定し、当該基地港湾の特定の埠頭を構成する行政資産について、国が再エネ海域利用法の選定事業者などに対して長期・安定的に貸し付ける制度。今回発表した4港湾が初めての指定となる。

 基地港湾には、風力発電設備のブレード(羽根)、タワー(支柱)、ナセル(発電機などを設置する筐体)といった重厚長大な部材を扱える耐荷重・広さを備えた埠頭が必要になる。加えて、高度な維持管理のほか、広域に展開し、参入時期の異なる複数の発電事業者間の利用調整が必要となることから、同制度を創設した。

 経済産業省と国土交通省では、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)」に基づき、洋上風力発電の開発を先行的に進める促進区域の指定を進めている。一定の準備段階に進んでいる区域を促進区域として整理し、そのうち地元合意など環境整備が進捗している区域を「有望」として、協議会の組織や国による風況・地質調査の準備に着手する。

 2019年度は秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、秋田県由利本荘市沖(北側・南側)、千葉県銚子市沖、長崎県五島市沖の4区域を、2020年度は青森県沖日本海(北側)、青森県沖日本海(南側)、秋田県八峰町・能代市沖、長崎県西海市江島沖の4区域を「有望」とした。今回、基地港湾に認定された4港は、いずれも「有望」区域から比較的近隣に位置する。

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