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石炭と混焼可能なバイオマス燃料、出光興産が豪で栽培

2020/09/07 21:17
工藤宗介=技術ライター
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 出光興産は9月3日、同社100%子会社でオーストラリア現地子会社の出光オーストラリアリソーシスを通じて、クイーンズランド州で石炭と混焼可能なバイオマス発電燃料用植物の植生試験および木質ペレット化試験を開始したと発表した。

 同州にあり、85%の権益を持つエンシャム石炭鉱山の鉱山内にある遊休地や用役設備などを活用してバイオマス発電燃料に使用する「ソルガム」を育成した。ソルガムは降雨量の少ない地域での育成に適しており、7月までに順調な生育を確認し収穫した。

エンシャム石炭鉱山でのソルガム植生試験の様子
(出所:出光興産)
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 2020年後半には、木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)試験を行う予定。ブラックペレットは、従来の木質ペレットに比べて耐水性や粉砕性などに優れ、発電所の設備改修が不要で石炭と混焼できる。実際のボイラーを使った燃焼試験では20%混焼まで実証済みという。

 カーボンニュートラルなバイオマス燃料を混焼することで、ベースロード電源である石炭火力発電におけるCO2排出量低減が期待できる。なお、同州がバイオマス燃料の大規模商業輸出基地となる可能性があるとして、同州政府から補助金2万豪ドルを受託した。

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