ニュース

ENEOSの給油所で太陽光+蓄電池のVPP実証、ジンコがパネル供給

2020/09/12 17:25
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ
サービスステーションに蓄電システムと太陽光パネルを導入
(出所:ENEOS)
クリックすると拡大した画像が開きます

 中国の太陽光パネル大手であるジンコソーラーホールディングは9月11日、ENEOSによる仮想発電所(VPP)の実証に、自社製の太陽光パネルを供給することを明らかにした。

 ENEOSは、分散型の電源を使ったエネルギー供給や地域サービスを注力分野の1つに位置付けており、蓄電システムや再エネ発電を含む自家発電設備を生かしたVPPによる電力の需給バランスの調整に関する知見をいち早く得たいとしている。

 その一環として、国内初となるサービスステーション(SS:給油を中心とするサービス拠点)での実証を含むVPPの検証に取り組んでいる。ジンコソーラー製の太陽光パネルはSSに設置され、蓄電池の充放電によって太陽光発電の活用を増やすための技術や手法を検証する。

 具体的には、大阪府箕面市と和泉市にある3カ所のSSにおいて、出力20~30kW程度の太陽光発電システム、容量40kWh程度の蓄電システムをそれぞれ導入し、太陽光発電電力を有効に活用するような蓄電池の充放電制御について検証する。加えて、電力系統における周期の短い負荷変動に対する蓄電池群としての応答精度を確認しつつ、最適に制御する手法を検証する。

 このほか、製油所・製造所内の自家発電設備の稼働余力の活用、電気自動車(EV)やその充電システムの最適な制御、産業用蓄電システムの活用の実証に取り組んでいる。実証の期間は2020年7月~2021年3月としている。

 ジンコソーラーによると、2019年の出荷実績で、同社の日本向け出荷量は1.1GW以上となり、日本市場でシェアトップに立ったとしている。日本向けの出荷量が1GWを超えたのは、外資系の太陽光パネルメーカーでは初めてとしている。

 国内向けで1位となった大きな要因に、販売代理店の健闘に加え、元々決まっていた大型の発電プロジェクト向けの出荷が多かったことを挙げている。

 同社によると、世界市場でも2019年は14.3GWでシェアトップとしている。2020年は24GWに増やす目標を掲げているが、新型コロナウイルス感染症の影響による世界各地の太陽光発電プロジェクトの投資の遅れなどによって、数値は多少変動する可能性もありそうだ。

  • 記事ランキング