逆潮なしの自家消費太陽光、日中に自給率99.4%実現

2020/09/15 21:37
工藤宗介=技術ライター
福祉施設の自家消費型太陽光発電設備
(出所:Wave Energy)
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福祉施設における発電量・買電量の推移
(出所:Wave Energy)
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 Wave Energy(東京都港区)は8月4日、同社が販売する太陽光発電の自家消費システム「SOLAR ZES」シリーズについて、大容量と小容量案件の両方で日中の太陽光発電時間帯の買電をほぼゼロに抑えた制御を達成したと発表した。

 一般的な自家消費型太陽光発電では、逆潮流が発生しないよう買電電力に対して発電電力を抑えて設定する必要があるが、急激に消費電力減少すると制御が追い付かず逆潮流が発生し発電が停止する恐れがあった。Wave Energyは今回、買電電力を極力抑えた発電制御を行い、日中10時間における太陽光発電の自給率99.4%を実現したという。

 大容量案件は、出力352.0kWの太陽光発電設備を持つ福祉施設で、中国ファーウェイ製のパワーコンディショナー(PCS)8台に、独自制御のプログラムを内蔵したシーケンサー「SOLAR WATCH」を組み合わせた。小容量案件は、大手スーパーマーケット複数店舗に導入したもので、構成・仕様は非公表。

 SOLAR ZESシリーズは、2019年9月に発表した一体型自家消費システムで、逆潮流継電器と買電メーターを一体化した独自メーターの自家消費「みまもる君」と組み合わせることで、昼間の発電を止めず買電ゼロの時間帯を長く実現できるとしている。

 大容量案件には変電設備一体型PCS「SOLAR SPEC」シリーズ、小容量案件には独自のダウントランス「ZES TR」を使用したシステムをトータルで提案する。参考価格は200kWのシステム(ZES TRとファーウェイ製PCSなど)で約600万円。販売目標は年間50MW。