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「自己託送制度」を活用し、非FIT低圧太陽光を法人に供給

2020/09/15 23:48
工藤宗介=技術ライター
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自己託送サポートサービスのスキーム
(出所:エコスタイル)
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 エコスタイル(大阪市)は9月9日、再生可能エネルギー由来電力を手掛けるベンチャー企業、クリーンエナジーコネクト(東京都品川区)との間で、自己託送用電源を目的とした太陽光発電所の開発に係る契約を締結したと発表した。

 クリーンエナジーコネクトは、環境エネルギー投資(東京都品川区)が出資して4月に設立したベンチャーで、法人需要家向けにグリーン電力などに調達をサポートしている。

 契約に基づきエコスタイルは、東京電力エリアにおける低圧太陽光発電所のEPC(設計・調達・施工)およびO&M(運営・保守)サービスを請け負う。クリーンエナジーコネクトは、再エネ電力の直接調達を目指す企業向けに、必要な資金面も含めた総合的な「自己託送サポートサービス」を提供する。

 自己託送サポートサービスは、太陽光発電設備を電力需要地点の施設屋根に設定することが困難な企業向けに再エネ電力を調達する。固定価格買取制度(FIT)による売電を行わない非FIT太陽光発電所で発電した電力を、自己託送制度を活用して一般送配電事業者が所有する送配電網を経由して送電する。

 分散配置した低圧太陽光発電所を複数まとめて提供することで、顧客企業の電力量に応じて太陽光発電所の容量を調整する。当初30MW規模の導入を目標に太陽光発電所を順次開発し、需要地点・需要量の拡大に応じて各電力エリアにも設置容量を拡大していく。

 非FIT電力を一般送配電事業者の送配電網に流すには、毎日30分単位で発電量予測値を算定して発電計画を作成し、電力広域的運営推進機関に提出する必要がある。また、発電計画と発電実績の誤差(発電インバランス)を一般送配電事業者と精算することが義務付けられている。エコスタイルは、EPC・O&Mに加えて、太陽光発電の発電計画の作成・提出および発電インバランスを精算負担するサービスも提供する。

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