米Facebook、ユタ州で新たに235MWの太陽光を調達
州内のデータセンター向け太陽光の契約は合計約700MWに
米Rocky Mountain Powerは8月、米Facebook(フェイスブック)への電力供給向けに、ユタ州に3つの太陽光発電プロジェクトを開発すると発表した。
Facebookとの電力購入契約(PPA)を基に、ユタ州のイーグル・マウンテン(Eagle Mountain)にあるFacebookのデータセンターに太陽光発電電力を供給する。
3つのプロジェクトの合計出力は235MWとなっている。これによって、Facebookがユタ州で運営しているデータセンター向けの契約済み太陽光発電所の合計出力は694MWに増えた。
この694MWという太陽光発電の合計出力は、ユタ州内で稼働済みの太陽光発電設備の合計出力の63%に相当する規模という。
Facebookが掲げている「グローバルな事業活動の100%再生可能エネルギー化」の実現を支える取り組みとしている。
今回のプロジェクトでは、ユタ州の農村地域に太陽光発電所を開発する。2023年までに稼働を開始する予定となっている。
それぞれの発電所は、rPlus Energies、D.E. Shaw Renewable Investments、Enyo Renewable Energyという3社が開発する。
rPlus Energiesは、カーボン郡(Carbon County)に出力80MWの「Graphite Solar」を開発する。
D.E. Shaw Renewable InvestmentsとEnyo Renewable Energyは共同で、ボックスエルダー郡(Box Elder County)に出力80MWの「Rocket Solar」と、トゥーレ郡(Tooele County)に出力75MWの「Horseshoe Solar」を開発する。
Rocky Mountain Powerの親会社である米PacifiCorpではこのほか、合計出力600MWの蓄電システムを併設した合計出力1800MW以上の太陽光発電プロジェクトや、同1900MW以上の風力発電プロジェクトを2024年までに稼働させる計画をもつ。
こうした取り組みは、再エネ電力を求める顧客にとって、コスト、リスクともに最小化した電源の組み合わせと強調している。