ニュース

日新電機、太陽光の自己託送を自動運用、EMSを開発

2020/09/17 18:56
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
自己託送対応EMSの仕組み
(出所:日新電機)
クリックすると拡大した画像が開きます

 日新電機は9月14日、太陽光発電の電力を、自己託送制度を活用して自動で運用できるエネルギー管理システム(EMS)を開発したと発表した。

 多様な分散型電源の最適制御機能やVPP(仮想発電所)機能を搭載したEMS「ENERGYMATE-Factory」の新機能として、7月から提供している。太陽光発電における自己託送制度での運用を自動化したのは国内初という。

 太陽光発電を自己託送制度を利用して送電する場合、あらかじめ余剰電力量を予測して託送計画を立案し、電力広域的運営推進機関に対して計画値の提出や更新を日々行い、さらに計画値同時同量となるように制御する必要がある。しかし、太陽光発電は発電量が変動するため、こうした託送計画を立案するのは困難だった。

 今回開発した「太陽光自己託送対応EMS」は、これらのすべての作業を自動化した。太陽光発電の余剰電力を予測し、予測データに基づく託送計画を立案する。変動によって余剰電力が計画値を上回りそうな場合、蓄電池などの調整電力のない環境でも、リアルタイム制御で太陽光発電の出力を抑制し、計画値同時同量となるよう制御する。蓄電池や発電機を調整電力に利用することも可能。

 同社では、2019年6月から研修施設「日新アカデミー研修センター」において、太陽光発電の自家消費と自己託送を組み合わせた「自家消費太陽光発電ソリューション」の実証を実施している。ENERGYMATE-Factoryを活用し、出力100kWの太陽光発電の余剰電力を一般送配電事業者の送配電網を通じて隣接する本社工場に供給している。

  • 記事ランキング