ニュース

太陽光パネルのリサイクル世界市場、3億2500万ドル超に

2020/09/17 20:35
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
米国・カナダの太陽光パネルリサイクル市場2018~2027年
(出所:リサーチ・ネスター)
クリックすると拡大した画像が開きます

 米調査会社リサーチ・ネスター(Research Nester)は9月14日、世界での太陽光パネルのリサイクル市場は、2019~2027年に年平均成長率(CAGR)約21.4%で拡大し、2027年までには3億2500万米ドルを超えるとの予測を発表した。

 太陽光パネルは、約30年のライフサイクルの後に大量の廃棄物が発生すると予想されており、世界中で環境問題を引き起こすと懸念される。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、2050年までに世界中で発生する太陽光パネル廃棄物の総量は7800万tと推定される。

 太陽光パネルの埋立処理は汚染の原因になると考えられ、多くの国で回収・リサイクルに向けた取り組みが進められている。効果的な廃棄物規制と、太陽光パネルのリサイクル関連の投資の増加は、将来の市場の成長を後押しすると予想される。

 その一方で、太陽光パネルのリサイクルに関する研究開発には膨大な投資が必要となる。また、太陽光パネルのリサイクルに必要な技術やインフラが不足している。これらの課題が、予想期間中の市場成長の阻害要因になると考えられる。

 地域別では、北米市場は地域の厳しいリサイクル規制と太陽光パネルの使用拡大により、大きく成長すると予想される。また、インドや中国など太陽光パネルの採用が拡大している新興国では今後数年間で大きな成長機会が生まれると予想され、アジア太平洋地域市場を後押しするという。

  • 記事ランキング