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山梨の太陽光でアルミケーブル採用、盗難防止に効果

2020/09/24 19:36
工藤宗介=技術ライター
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らくらくアルミケーブル
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アルミケーブル接続処理の様子
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接続処理後、延線が完了
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現地に設置した盗難防止の看板
(出所:古河電気工業)
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 古河電気工業および古河電工産業電線が開発製造し、SFCC(川崎市)が販売するアルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が、山梨県内のメガソーラー(大規模太陽光発電所)に採用された。近年多発する銅線盗難の防止策としての有用性が期待される。9月16日に発表した。

 従来の銅導体CVケーブルと同等の性能および耐用年数を実現したアルミ導体ケーブル。アルミ導体の導電度は銅導体の約60%だが、適切なサイズ選定を行うことで銅導体と同じように取り扱うことが可能。さらに銅導体と比べて30~50%軽量で柔らかいため、施工性に優れ工期の短縮・省力化が期待できるという。

 銅導体CVケーブルとの識別が容易な青色のケーブルシースを採用した。アルミの地金相場は銅の約3分の1と安値安定のため売却しても利益が出難い一方で、銅導体ケーブルと比較して流通量が少なく売却すると目立つことから、盗難防止に効果があるとしている。

 今回採用されたメガソーラーではケーブル盗難被害が発生し、早期復旧および盗難防止を目的として、らくらくアルミケーブルを採用した。パワーボールなどの機材を使わず人力のみで延線処理を行うことができ、接続処理までを含めて工期通りに完了した。敷地には、らくらくアルミケーブルを使用していることを記した盗難防止の看板を設置した。

 らくらくアルミケーブルは、その他の産業用太陽光発電所への採用も決まっており、今後も太陽光発電所建設における省力化および運転中の盗難防止に貢献すると説明している。2024年度までに売上高を20億円に拡大する計画。

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