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トリナ、追尾型架台のエヌクレーブ完全子会社化、システム製品強化

2020/09/25 15:52
工藤宗介=技術ライター
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エヌクレーブ追尾型架台の採用例、中国陝西省銅川市の30MWプロジェクト
(出所:トリナ・ソーラー)
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銅川市の30MWプロジェクト
(出所:トリナ・ソーラー)
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エヌクレーブ追尾型架台の採用例、豪州Clareプロジェクト
(出所:トリナ・ソーラー)
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 太陽光パネル大手の中国トリナ・ソーラーは8月29日、追尾型の架台システムを手がけるスペイン・エヌクレーブ(Nclave Renewable)の残り株式49%を取得し完全子会社化すると発表した。

 エヌクレーブは、固定型および追尾型架台の設計・製造・設置・保守を専門とする企業で1999年に設立された。世界中で300以上のプロジェクトに採用され5GWの導入実績がある。O&M(運営・保守)における主要構成部品と構造設計は欧州、米国、スペインなど多くの国や地域で国際特許を取得している。

 トリナ・ソーラーは、2018年5月にエヌクレーブを買収し、株式51%を取得した。今回の完全子会社化は重要な戦略的展開であり、包括的な市場競争力をさらに強化するのが目的としている。エヌクレーブの追尾式架台は、トリナ・ソーラーのワンストップ型太陽光発電システム製品「TrinaPro(トリナプロ)」を構成する重要なハードウエア製品のひとつに位置付けている。

 TrinaProは、発電能力を高めながらトータルでの発電コストを削減するためのシステム製品。2018年の販売開始以来、世界市場で2倍に成長したという。さらに同社は、業界初となる500W以上の高出力パネルを採用し、さらに性能向上・電力コスト削減を実現したシステム製品「TrinaPro Mega」の販売を開始した。

 太陽光発電の追尾型架台市場の成長率は2019年には66%に達し、2017年の24%、2018年の36%を大幅に上回った。トリナ・ソーラーは買収完了後、エヌクレーブの追尾式架台分野における技術蓄積とトリナ・ソーラーの太陽光発電における技術と研究開発を組み合わせることで、追尾式架台の効率性をさらに改善するとしている。

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