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「水中ドローン」が国交省NETISに登録、洋上風力で利用へ

2020/10/10 16:04
工藤宗介=技術ライター
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DiveUnit300
(出所:FullDepth)
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水中で運用している様子
(出所:FullDepth)

 無人潜水機(水中ドローン)を開発する筑波大学発のベンチャー企業FullDepth(茨城県つくば市)は10月6日、同社が開発した産業用水中ドローン「DiveUnit300」が、国土交通省の運営する新技術情報システム「NETIS」に登録されたと発表した。

 NETIS(New Technology Information System)は、公共工事などに関する優れた技術を創出していくため、民間企業などにより開発された新技術に関する情報を共有および提供するためのデータベース。今回、「DiveUnit300」が洋上風力発電設備を設置する場所の地盤調査、港湾構造物の点検、漁礁の調査に適用可能として登録された。登録日は9月4日付。

 「DiveUnit300」は、7基の推進機を搭載し水深300mの深海まで潜航できる。船上との通信には3.7mmの超極細光ケーブルを用いるため潮流の抵抗を受けにくく、140kgまでの荷重に耐えられるという。蓄電池の満充電時で4時間の稼働できる。カメラ画質はフルHD(30fps)、照明はLED4基6000ルーメン。

 また、オプション装備として、濁りや浮遊物で視界が悪くても調査対象を把握できる「マルチナロービームソナー」、自己位置を把握できる「USBL音響測位装置」、強い濁りの映像補正が可能な「画像鮮明化装置」などを用意した。本体寸法は横幅410mm×高さ375mm×奥行き639.5mm、重さは約28kg(蓄電池含む)。

 同社では、洋上風力発電に関わる環境影響評価(アセスメント)、海底地盤・海底ケーブルなどの調査のほか、ダムの堤体面や取水口など、管路点検における管内や破損個所の調査といった用途を想定している。2019年10月から販売している。

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