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超小型バイオガス発生装置、シン・エナジーが開発

2020/10/13 14:11
工藤宗介=技術ライター
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小型バイオガス発生装置「誰でも簡単! 生ごみメタン化装置~マジカルプー~」
(出所:シン・エナジー)
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 シン・エナジー(神戸市)は、小型バイオガス発生装置「誰でも簡単! 生ごみメタン化装置~マジカルプー~」を開発した。農園リゾート「THE FARM」を運営するザファーム(千葉県香取市)と協業し、10月6日からTHE FARMで試験運転を開始した。

 メタン発酵装置としては非常に小規模で、専門知識を持たなくても運転できるよう管理にかかる手間を可能な限り簡略化したという。従来のバイオガスプラントは、採算性の問題から大型の施設が多く、建設から運転、消化液の処理などに多大なコストが掛かっていた。また、運転管理に専門知識を持った管理者が必要、廃棄物処理業の許可や地域住民の理解が必要、といった課題があった。

 原料破砕用のフードプロセッサーと発酵槽、消化液貯留槽、脱臭装置、バイオガス利用機器などから構成される。農園リゾートで発生する日量約20kgの食料残渣および約20kgの水を原料に、メタンガス発酵により約2m3のバイオガスを生産する。本体寸法は高さ2270mm×長さ2200mm×幅1100mm(土台のパレットを含む)。

 発生したバイオガスは、通常時には照明用のガス灯、イベント開催時にはバイオガスコンロの燃料に使用する。都市ガスやプロパンガスとの混焼(ガス圧を調整するブロアやガスの混合装置が別途必要)、小型ガスエンジン発電機による発電(出力1.5kW、発電量見込み約1.06kWh)も可能。

 バイオガス生産に伴い発生した消化液は、浄化槽で排水処理を行う。また、肥料成分や臭気を確認し、液肥としての利用も検討する。今後、環境問題に取り組みたい企業や自治体、学校に向けて導入を促し、生ごみの資源化を通じた啓蒙活動や環境教育を行っていく計画。

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