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トリナ・ソーラー、「出力600W」パネル、2021年上期に出荷へ

2020/10/22 11:52
工藤宗介=技術ライター
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Vertex 600W
(出所:トリナ・ソーラー)
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 太陽光パネル大手の中国トリナ・ソーラーは10月13日、同社の太陽光パネル「Vertex 600W/550W」シリーズが、第三者認証機関の独テュフ ラインランドによる太陽光パネルのIEC(国際電気標準会議)の試験に合格し、性能評価規格IEC61215と安全性規格IEC61730の両認証を取得したと発表した。IEC認証を取得した初の出力600W/枚タイプの太陽光パネルになるとしている。

 同シリーズは、210mmサイズのセル(発電素子)を採用し、大規模な地上設置型太陽光発電所や、産業および商業用の屋根上太陽光に適する出力や効率、信頼性を備えるという。PERC(裏面不動態式)およびマルチバスバー技術に加えて、低電圧および高ストリング出力設計を採用し、太陽光パネルの1ストリング(直列回路)の電力を40%以上増加させた。

 合わせて、ダメージレスカッティング技術、高密度実装技術も取り入れた。両面ガラス構造は、IEC61730規格におけるクラスAの最高防火レベルで、操作上の安全性と長期的な信頼性を高めた。短絡電流(Isc)および最大出力電力(Pmax)は、従来製品と比べて10%以上増加した。

 IEC62915のリテストガイドラインでは、さまざまな研究室承認と安全性テストが求められる。設計関連の認証と型式承認は、温度サイクル(TC200)試験、ホットスポット(HS)試験、ダイオードの加熱と機能(BD)試験を適用して行われる。Vertexは、より厳しい課題に対応するための信頼性と最適化された設計を徹底することで、これらのテストをクリアしたと説明している。

 Vertex 550Wはすでに量産を開始しており、Vertex 600Wは2021年上半期から出荷する予定。なお、セルサイズが大きくモジュール電流も非常に大きくなるため、対応するジャンクションボックスもIEC62790規格に従ってアップブレードする必要がある。

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