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三豊市に再エネ100%の宿泊施設「太陽光+蓄電池+非化石証書」

2020/10/27 00:51
工藤宗介=技術ライター
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URASHIMA VILLAGE完成予想図
(出所:瀬戸内ビレッジ)
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建設中のURASHIMA VILLAGEと浦島神社のある丸山島
(出所:瀬戸内ビレッジ)
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 地元企業連合で構成する瀬戸内ビレッジ(香川県三豊市)は10月23日、地域に根ざした一棟貸しの宿泊施設「URASHIMA VILLAGE」を2021年1月8日に開業すると発表した。「環境との共生」の視点から、100%再生可能エネルギーでの運営を目指す。

 施設屋上に設置した太陽光発電設備で全電力の9割程度を賄い、不足分は非化石証書付き電力を調達することで100%再エネ運営を実現する。出資メンバーの1社である自然電力(福岡市)が持つノウハウを活用する。

 長州産業製の太陽光パネルを出力20.79kW分、パワーコンディショナー(PCS)は出力5.5kW機を3台設置した。蓄電池は、米テスラ製の「Powerwall」(13.5kWh)を2台備えた。非化石証書付き電力は、自然電力から購入する。

 宿泊棟3棟(定員6人2棟、11人1棟)とパーティー棟1棟から構成される。県産材を中心に伝統技法の焼杉を用いた。施設内の家具も地元県産材を用いた大工の手作りになる。立地は、古くから浦島太郎伝説が伝わる荘内半島の高台。地元の建設会社である金丸工務店(三豊市)が設計・施工した。

 三豊市は、もともと人口約6万人の閑静な街で観光客も多くなかった。それが数年前にインスタグラム上で幻想的な写真が撮れると「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」が一躍有名になり、世界各国から年間50万人の観光客が訪れるようになった。

 その一方、大型の宿泊施設や温泉旅館などの宿泊事業が未発達であったため、観光の客足を街の経済発展に生かせていなかった。さらにコロナ禍によって客足も激減し、この厳しい状況から脱するべく地元企業が中心となって出資し同施設を開業した。

 瀬戸内ビレッジの出資企業は、あまる(三豊市)、イマガワ(三豊市)、インターローカルパートナーズ(東京都港区)、金丸工務店、喜田建材(三豊市)、琴平バス(琴平町)、自然電力、菅組(三豊市)、瀬戸内ワークス(三豊市)、平成レンタカー(岡山県倉敷市)、モクラス(三豊市)の11社。

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