JFEエンジニアリングのグループ会社であるJ&T環境(横浜市)は10月23日、群馬県伊勢崎市にある北関東営業部構内に試験プラントを新たに導入し、太陽光パネルの解体・分別処理の実証実験を開始すると発表した。
アルミニウム製のフレームを外した太陽光パネルを加熱し、ガラスとバックシートが剥がれやすくなった状態でガラスを破砕することで素材ごとに分別する。アルミやガラスなどの有価物を効率的に回収することで、マテリアル(材料)リサイクルのルートに再生資源として販売することを目指す。有価物以外の解体品を含め、使用済み太陽光パネルの適正処理のための技術を確立する。
パネルに使用されるガラスのほぼ全量を再生材として価値の高いカレット状(破片)での回収が可能で、従来の処理プラントと比較して高度な分解処理が期待できるという。従来方法では粉砕した状態になっていたため再生材の価値が低かったという。
チヨダマシナリー製のリサイクル設備を導入した。実証期間は2021年1月末まで。有効性の確認後、2021年度から事業化し、10年後には年間処理数40万枚、売上6億円を目指す。