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「太陽光舗装」で自立型の蓄電池交換ステーション開発

2020/10/27 23:03
工藤宗介=技術ライター
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太陽光発電舗装パネルとリユースEV蓄電池MBMSを用いた自律型マイクログリッドステーションのイメージ
(出所:MIRAI-LABO)
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自立型蓄電池交換ステーションを活用したまちづくりイメージ
(出所:MIRAI-LABO)
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太陽光発電舗装パネル「Solar Mobiway」(赤点線内役20m2)
(出所:MIRAI-LABO)
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浪江町に設置した自立型太陽光発電街路灯「THE REBORN LIGHT」
(出所:MIRAI-LABO)
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 MIRAI-LABO(東京都八王子市)は10月26日、第三者割当増資を実施し、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社(東京都千代田区)から5億円(普通株式476株)を調達したと発表した。今後、MaaS(Mobility as a Service)領域での場所を選ばない自立型エネルギーサービス・インフラ事業の拡大など、広範囲にわたってENEOSグループとの協業を検討していく。

 MIRAI-LABOは、太陽電池を組み込んだ道路舗装システムや、電気自動車(EV)の使用済み蓄電池に無瞬断切り換え技術を活用した蓄電装置といった技術を持っている。ENEOSは、「低炭素・循環型社会」をテーマとしたまちづくり事業などに取り組んでおり、この事業の一環で、電動モビリティ(e-mobility)を活用して地域内に自立型エネルギーを供給するマイクログリッドの構築を目指している。

 太陽光発電舗装パネル「ソーラーモビウェイ(Solar Mobiway)」を2019年に開発し、現在は2022年の実用化を目指して性能試験を進めている。道路に特殊な太陽光パネルを敷設し、分散発電と分散蓄電を通じて通信や照明などに自立した電力を供給できる。合わせて「自立型グリッドステーション」「走行中の非接触充電との連携・送電機能、課金システム」の開発も進めている(関連記事:「路面で太陽光発電」、NIPPOが2022年までに実用化) 。

 また、電圧・電流が異なる複数の蓄電池を管理・制御・保護する複合蓄電池制御システム(MBMS:Multiple Battery Management System)技術を用いて、EV蓄電池をリユースした自立型太陽光発電街路灯「THE REBORN LIGHT」を開発した。2019年3月に福島県浪江町の国道沿いに12基設置し、台風災害などの停電時にも安定稼働を続けている。また、無瞬断で蓄電池を交換できるリフィル蓄電池式発電機「G-CROSS」にもMBMSを採用。2019年秋の台風時にJR東日本千葉支社管内で長期間使用され、災害時の実用性が認められた。

 今回の資本提携により、e-mobilityの蓄電池交換ステーションをより効率的に展開することを目指す。2022年をめどに、これらの技術を活用した実証事業を実施する予定。また、2022年から5年間で、自立型マイクログリッドステーションおよび自立型蓄電池交換ステーションを全国1万5000カ所への展開を計画している。

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