水素

敦賀市に「再エネ水素ステーション」、電力も供給

2020/11/06 15:58
工藤宗介=技術ライター
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敦賀市に開所したH2Oneマルチステーション
右側がH2One ST Unit、中央がH2One、左側がR&Dセンター(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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H2Oneマルチステーションのシステム概要
(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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 東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は11月5日、再生可能エネルギー由来の水素を燃料電池車(FCV)に充電したり、近隣施設に電力を供給したりできる「H2Oneマルチステーション」の1号機を福井県敦賀市に開所したと発表した。

 太陽光発電の電気で水素を製造してFCVに充填する水素ステーション「H2One ST Unit」と、水素を貯めるタンク、必要な時に燃料電池で発電して電力を供給できる自立型エネルギー供給システム「H2One」から構成される。また、水素エネルギーの研究開発を行うR&Dセンターを併設し、今月中旬から公開する。

 隣接する敦賀市公設地方卸売市場の太陽光パネル(出力40kW)から電力供給を受けて水素を製造する。製造した水素は、1日あたりFCV8台分の運用が可能(国内の自動車平均走行距離1日あたり23.2kmから算出)で、最速3分で満充填できる。

 また、貯蔵した水素から発電した電力は、電気自動車(EV)用スタンド、R&Dセンターの照明、敦賀市公設地方卸売市場などに供給する。このほかにも、電気によって水を温め、お湯として施設内の手洗い用に利用する。

 東芝エネルギーシステムズと敦賀市は、2018年8月に「水素サプライチェーン構築に関する基本協定」を締結し、水素サプライチェーンの構築に向けて検討してきた。2019年12月にH2One ST Unitを開所、今回新たにH2Oneを設置して稼働を開始した。

 なお、燃料電池の応⽤動向に関しては、⽇経BP 総合研究所が発⾏した「世界⽔素ビジネス-全体動向編-」の中で詳しく解説している。本書は技術解説のほか、中国・韓国・欧⽶豪の戦略を分析、2050年までの⽔素普及シナリオを描いている(「世界水素ビジネス-全体動向編-」の案内サイト)。

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