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長谷工、建設現場の廃材で発電し、建設現場に供給

2020/11/06 21:12
工藤宗介=技術ライター
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バイオマス資源利用の概念図
(出所:長谷工コーポレーション)
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 長谷工コーポレーションは11月2日、建設現場で排出された木くずを燃料にしたバイオマス発電を行い、その電力を建設現場で活用する取り組みを11月から検証的に導入すると発表した。

 同社の建設作業所から発生した木くずを産業廃棄物中間処理施設で破砕処理することでチップ化し、バイオマス発電の燃料に使用する。また、バイオマス発電施設で発電した再生可能エネルギー電力を建設作業所の仮設電力に使用する。

 木くずは、外構の解体工事からの木くずや伐採樹木のほか、フローリング工事での建材廃材、造作工事での額縁など、型枠の組み立て・解体工事で発生する合板などの端材を想定する。身近なバイオマス資源を活用した発電により、化石燃料を主体とした火力発電と比べて10%のCO2排出量削減を見込んでいる。

 東京地区では、建設作業所は「横浜市港北区大倉山七丁目計画新築工事(仮称)」。木くずの中間処理およびバイオマス発電はタケエイグリーンリサイクル(神奈川県横須賀市)、小売電気事業者は横須賀アーバンウッドパワー(同)が担当する。

 関西地区では、建設作業所は「東淀川区下新庄3丁目計画新築工事 (仮称)」。木くずの中間処理は都市樹木再生センター(大阪府大東市)、バイオマス発電はBPS大東(同)、小売電気事業者はグリーンパワー大東(同)が担当する。

 半年から1年経過後に問題点などを検証し、高圧受電の作業所に水平展開していきたい考え。同社では、CO2排出量に関する中期計画として、施工段階のCO2排出量を2030年度までに施工高あたりの原単位(t-CO2/億円)で1990年度比25%削減すべく努力するとしている。

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