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ヒューリック、「非FIT・売電型メガソーラー」稼働、RE100達成へ

2020/11/06 21:29
金子 憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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加須市に稼働した1.311MWのメガソーラー
(出所:ヒューリック)
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 不動産大手のヒューリックは10月22日、埼玉県加須市に出力1.311MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し、稼働したと発表した。固定価格買取制度(FIT)を使って売電せず、グループの電気小売事業者、ヒューリックプロパティソリューション(HPRS)を通じて、ヒューリック本社ビルに電気を供給する。

 ヒューリックは2019年11月、事業活動で使用する電力を「再生可能エネルギー100%」に転換することを目標とした国際イニシアティブ「RE100」に加盟した。目標として「2025年までに再エネ100%」を掲げている。

 今回、稼働したメガソーラーは、再エネ100%の達成に向けた取り組みの1つで、今後も、さらにFITを活用しない再エネを継続的に開発し、再エネ比率の高めていくとしている。

 ヒューリックグループは、2012年から太陽光発電事業に参入、グループの電気小売事業者・HPRSを通じて、自社保有の太陽光発電設備から本社ビルに対し、再エネ電力を供給してきた。稼働中の自社保有の太陽光発電設備には、今回の加須市サイトのほかは福島県広野町(998kW)、茨城県笠間市(861kW)、千葉県横芝光町(547kW)があるが、加須市サイトを除いてFITを活用して売電しているため、環境価値がなかった。

 そこで、「非FIT太陽光」を開発し、2020年以降、本社ビルおよびグループ企業入居ビルに電力を供給することで、2025年に「再エネ100%」を達成することにした。

 国内企業では、再エネ比率向上に非化石証書やグリーン電力証書などの環境価値を活用したり、屋根上太陽光の自家消費を進める手法が一般的で、ヒューリックのように自社敷地外に再エネを開発して直接投資し、電力購入契約を締結するケースは珍しい。

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