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高圧太陽光の完全自家消費向け保護継電器、コストと工数を削減

2020/11/10 14:56
工藤宗介=技術ライター
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保護継電器「KP-PRRV」
(出所:オムロン ソーシアルソリューションズ)
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 オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS、東京都港区)は11月4日、高圧受電する施設における全量自家消費型太陽光発電専用の保護継電器「KP-PRRV」を発表した。2021年2月に発売する。
 
 コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストア、中小規模の工場などで、事業者が太陽光で発電した電力を全て施設内で利用するケースを想定する。

 保護継電器は、電力系統の故障や事故発生時にその影響を最小限に抑える機器。今回発表したKP-PRRVは、高圧受電における全量自家消費に必要とされる逆電力検知機能、地絡過電圧検知機能、バックアップ電源、電力計測機能の4つの機能をまとめて小型化することで、設置容積を従来比85%減の省スペースを実現した。

 従来必要だった各機器間の複雑な配線を専用パワーコンディショナー(PCS)「KPW-A-2」に接続する通信線1本に集約した。KP-PRRVとKPW-A-2の組み合わせにより、消費電力に対して高精度に追従して最大限に発電する完全自家消費システムを実現するという。

 1台のKP-PRRVで最大12台のKPW-A-2を接続できる。従来の各機器を個別に購入、設置する場合と比較して、一部機器の省略、配線および配電盤の小型化などにより約6.6万円のコストを削減でき、機器間の配線作業、パネル加工などの簡略化などにより約5時間の時間・工数削減を想定している。販売目標は3年間で8000台。

 高圧受電の完全自家消費型システムでは、電力系統に電気が流れる逆潮流を防止する「逆電力継電器」のほか、「地絡過電圧継電器」などの保護継電器、停電時に備えるバックアップ電源など多くの機器が必要となる。設置コストの削減や停電時間内での作業効率化、省スペースが導入の課題となっていた。

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