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世界最大級300MWのバイオマス発電、「非FIT」で事業化を検討

2020/11/11 23:39
工藤宗介=技術ライター
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完成予想図
(出所:イーレックス)
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 イーレックスとENEOSは世界最大級のバイオマス発電所を開発する。両社は11月10日、共同で事業化を検討することに合意し、環境アセスメントを開始すると発表した。再エネ賦課金という形での国民負担のない、日本初の固定価格買取制度(FIT)から自立した非FITによるバイオマス発電所を目指す。

 ENEOSが新潟県聖籠町に所有する「新潟サンライズゴルフコース」の一部、事業区域面積約40万m2を活用し、出力300MWのバイオマス専焼発電所を開発する。蒸気温度600度、圧力26MPaの高温高圧の水蒸気を発生させて高効率に発電する。世界初の超々臨界圧バイオマス発電所を目指す。

 年間発電量は約2000GWh、CO2削減量は年間100万t程度を見込んでいる。燃料は、以前から検討していたロシアからの木質系燃料に加えて、ベトナムやフィリピンなどで試験栽培を進めている燃料用ソルガムを主体に検討する。年間120万tを使用する予定。

 今後、環境アセスメントの手続きを開始し、2023年中に本工事を着工、2026年度の営業運転開始を目指す。発電した電力は、地元新潟県の需要家や再エネ100%での事業運営を目指す企業などへ広く供給することも検討する。

 イーレックスは、国内でバイオマス発電所4基約220MWを運転するほか、東南アジアの現地パートナーとパーム椰子殻(PKS)の集荷・製造事業に取り組むなど燃料事業にも取り組んでいる。また、ENEOSは、太陽光発電所20カ所約48MW、風力発電所2カ所約4MW、バイオマス発電所1カ所約68MWを手掛けている。

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