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太陽光搭載「自己処理型」水洗トイレ、伊藤忠が販売

2020/11/16 21:23
工藤宗介=技術ライター
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トワイレ
(出所:伊藤忠商事)
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パークトワイレ
(出所:伊藤忠商事)
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 伊藤忠商事は11月9日、九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)が開発した太陽光パネル搭載の自己処理型水洗トイレ「トワイレ」の正式販売を開始すると発表した。販売価格は約1900万円(設置工事費などは別途)。

 トワイレは、独自の微生物の食物連鎖効果を活用した循環処理により、し尿を分解し生物処理された処理水を洗浄水に再利用する。一般的なAC(交流)100Vで動作するほか、出力1.28kWの太陽光パネルと容量13.2kWhのリチウムイオン蓄電池を備え、停電・不日照時でも最大72時間動作する。

 これまで、2017年の九州北部豪雨災害では福岡県朝倉市、2018年の西日本豪雨災害では岡山県倉敷市、2019年の九州北部豪雨では佐賀県大町、2020年7月の豪雨災害では熊本県球磨村に搬入し、医療関係者や災害復旧ボランティアへの支援実績を持つ。

 伊藤忠商事は、災害支援への貢献、環境負荷の低減、離島や山岳地の観光活性化などの地域課題への取り組みに賛同し、トワイレの販売を手掛けるという。防災用品の専門商社である船山(新潟県長岡市)がトイレの運用や保守メンテナンスのノウハウを提供する。

 今回の正式販売に合わせて、トレーラーハウスメーカーのカンバーランド・ジャパン(長野市)の協力により、トレーラーにトワイレを搭載した移動式「パークトワイレ」を開発した。平常時は公園などで利用し、災害時には容易に被災地へ運搬できる。同約2000万円。

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