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「都市ガス・水素混焼」で共同研究、東邦ガスと産総研

2020/11/17 20:48
工藤宗介=技術ライター
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都市ガス・水素混焼エンジンの基礎研究の概要
(出所:東邦ガス)
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 東邦ガスは11月11日、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、都市ガス・水素混焼エンジンの基礎研究を開始したと発表した。将来的な水素社会の実現を見据え、まずは中期的な「低炭素化」に向けてガス・水素混焼に関する技術知見の獲得を目指す。

 共同研究では、産総研は、福島再生可能エネルギー研究所(FREA)において研究用ガスエンジンを用いた都市ガスと水素を混焼する実機試験を担当する。東邦ガスは、産総研の試験データを活用して都市ガス・水素混焼エンジンにおける技術的な課題を解決するためのシミュレーション技術を開発する。

 東邦ガスによると、ガスエンジンによるコージェネレーション(熱電併給)システムは系統電力と比べて30~40%程度のCO2排出量を削減できる。今回の共同研究では、30~50%程度の水素混焼を目指しており、再生可能エネルギー由来の水素を活用すれば、さらに10~20%程度のCO2削減が期待できるという。

 2022年3月に完了する予定。その後、実際に使用されるガスエンジン・コージェネへの水素混焼の適用について、さらに研究し、実稼働システムなどへの採用を目指す。

 東邦ガスは、2018年11月に発表した中期経営計画において、新たな市場・領域にかかる技術開発の推進で、将来の水素サプライチェーンを想定した利用技術の開発を挙げている。

 なお、燃料電池の応⽤動向に関しては、⽇経BP 総合研究所が発⾏した「世界⽔素ビジネス-全体動向編-」の中で詳しく解説している。本書は技術解説のほか、中国・韓国・欧⽶豪の戦略を分析、2050年までの⽔素普及シナリオを描いている(「世界水素ビジネス-全体動向編-」の案内サイト)。

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