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金属錯体などによる人工光合成に成功、CO2をギ酸に変換

2020/11/18 20:08
工藤宗介=技術ライター
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人工光合成実験の様子
(出所:GSアライアンス)
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 環境・エネルギー分野の最先端材料を研究開発する化学会社であるGSアライアンス(兵庫県川西市)は11月17日、二酸化炭素(CO2)をエネルギー資源となる有機物に変換する人工光合成に成功したと発表した。

 今回、比較的簡易に作成できる酸化物と金属錯体の複合体を反応触媒に使用した。CO2と水、太陽光などの光エネルギーから、外部の電気エネルギーを必要とせず、燃料や化学物質の中間体原料となり得るギ酸を合成した。

 同社では、ギ酸を新たな水素貯蔵の手段として研究開発を進めている。ギ酸は、強酸であるという取り扱い上の課題はあるものの、液体のため水素と比較して貯蔵が容易になり実用化のハードルが下がると説明している。

 今後、ギ酸を必要時に水素に変換して発電する燃料電池やギ酸を直接燃料とする燃料電池の研究開発を進めていく。また、人工光合成については、量子ドットや金属有機構造体など他の最先端材料などと組み合わせてさらなる効率向上を目指す。

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