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トリナが中国内「ガラス不足」に先手、パネル用に8500万m2確保

2020/11/20 11:06
工藤宗介=技術ライター
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Vertex シリーズの太陽光パネル
(出所:トリナ・ソーラー)
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 太陽光パネル大手の中国トリナ・ソーラーは11月15日、同社および子会社8社が、中国のガラス・太陽光パネルメーカーである常州アルマデン(常州亜瑪頓)との間で太陽光パネル用ガラスの調達契約を締結したと発表した。

 契約に基づきトリナ・ソーラーは、2020年11月1日から2022年12月31日までアルマデンから合計8500万m2分の太陽光パネル用ガラスを購入する。契約金額は約32億元になる。
 
 中国の太陽光発電業界は現在、太陽光パネルの需要が爆発的に拡大する一方で、深刻なガラス供給不足に陥っている。3.2mmガラスの1m2あたり平均価格は7月以降2倍以上に上昇しており、太陽光パネルの生産に直接的な影響を与えているという。

 この状況を受け、ロンジ,ジンコソーラー、トリナ・ソーラー、JAソーラー、ライセンエネルギー、カナディアン・ソーラーなどの太陽光パネル主要メーカーは11月10日に関係省庁やメーカーに対して市場全体の健全な発展が維持できるよう協力を求める共同声明を発表していた。

 今回トリナ・ソーラーが購入した太陽光パネル用ガラスは、主に同社の高出力パネル「Vertex(バーテックス)」シリーズの製造に使用される。Vertexは、210mmサイズのシリコンウエハーをベースに、MBB(マルチバスバー)、ダメージレスカッティング技術、高密度実装技術などの先端技術を採用している。

 トリナ・ソーラーでは、Vertexシリーズの完全なサプライチェーンを確保しており、今回の調達契約により生産量をさらに拡大できるとしている。現在世界中から2GW以上を受注しており、生産能力は約10GWに達している。今後、生産能力を2021年までに21GW、29022年までに31GWまで増強する計画。

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