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山一電機、佐倉事業所に「太陽光+NAS電池」のBCPシステム

2020/11/21 12:14
工藤宗介=技術ライター
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山一電機佐倉事業所
(出所:オムロン フィールドエンジニアリング)
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佐倉事業所に設置したNAS電池
(出所:オムロン フィールドエンジニアリング)
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 山一電機は11月18日、千葉県佐倉市にある同社佐倉事業所にBCP(事業継続計画)システムを納入し、10月から運転を開始したと発表した。太陽光発電とNAS(ナトリウム硫黄)電池により、停電時も工場の稼働を続けることができるという。

 太陽光発電システムと非常電源用NAS電池、EMSコントローラーから構成される。平常時は太陽光発電の余剰電力をNSA電池に充電し、夜間に放電することで自家消費の比率を高め、太陽光発電の電力を最大限に活用する。

 また、NAS電池の一定容量を常に残しておき、停電時に非常用電源として活用する。太陽光発電と組み合わせることで、さらに長時間に渡って工場の重要設備に電力を供給できるという。災害時の防災拠点(避難所)として工場を提供することも計画している。

 太陽光発電システムは出力670kWで、中国トリナ・ソーラー製の太陽光パネルと独SMAソーラーテクノロジー製のパワーコンディショナー(PCS)を採用した。NAS電池は日本ガイシ製で定格出力400kW、定格容量2400kWh。EPC(設計・調達・施工)はオムロン フィールドエンジニアリングが担当し、全体のシステム制御はオムロン製のPLC(プログラマブルコントローラー)に独自開発のアプリケーションを搭載した。

 自然災害などの停電で工場の生産ラインが停止すると、多額の損失が出るだけでなく、製品出荷が滞り供給先企業にも影響を及ぼす。山一電機は半導体や自動車など幅広い分野に製品を供給しており、2019年の台風15号による長期停電の経験からBCP対策の強化が急務だった。

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